Raghunathan K, Shaw A, Nathanson B, et al.
Association Between the Choice of IV Crystalloid and In-Hospital Mortality Among Critically Ill Adults With Sepsis.
Crit Care Med. 2014 Jul;42(7):1585-91. PMID: 24674927.
コスト請求された薬剤とかの情報を使って、昇圧剤と晶質液が投与された敗血症患者53448例のデータを解析(つまり重症度スコアとかの詳細な患者情報は無い)。このうち6.4%にbalanced fluid(リンゲルと訳しておく)が投与されていたので、その群を生食が投与された群とプロペンシティマッチング。その結果、リンゲル群の死亡率が低かった(19.6% vs. 22.8%)。腎不全や病院滞在日数には差は無し。
”生理食塩水はICUでもっとも一般的に使用される晶質液である”というのがこの文献のアブストラクトの書き出し。
ピンと来ない人も多いのでは。アメリカ人って、昔から生食が好きらしいんだよね。日本じゃ、リンゲルが投与されていない患者さんを探す方が難しいかも。
それはさておき、
クロール(もしくは高Cl性アシドーシス)は悪者、というのが最近の流行。でもどれも観察研究。
それがRCTで証明されるか、ましてや死亡率にまで影響するか、はまだ不明。
個人的には生食の補液なんでしないのでどうでもいいのだが、ふと思った。
アルブミンが生食と同様なら、リンゲルと比べると、どうなんだ?