先週のおもしろ文献大賞は、ダントツでこれ。
Kiguli S, Akech SO, Mtove G, et al.
WHO guidelines on fluid resuscitation in children: missing the FEAST data.
BMJ. 2014 Jan 14;348:f7003. PMID: 24423891.
まず、FEASTってのは、これね。
発熱している重症の子供に、生食を補液するか、アルブミンを補液するか、それとも維持輸液以外はしないか、でRCTしたら、補液した群の死亡率が高かった、というもの。
で、去年の5月にWHOが小児疾患についてのガイドラインを出していて、その中で、敗血症性ショックに対する急速補液を推奨しているんだって。
で、FEAST studyの著者たちが、そりゃおかしいだろ、と抗議しているのがこの文献。
たしかにこの研究、無視されてるよねー。
重症感染症に対して補液をするかしないかを多施設でRCTしている唯一の研究なのに。
・アフリカで、
・子供で、
・マラリアとかいて、
・常識とは真逆の結果になった、
のが理由かね。
WHOがこのガイドラインを作り始めたときにちょうどFEASTの結果が発表されて、ガイドライン作成者から未公開のデータを頼まれて、提供したんだって。にも関わらず無視されたので、コノヤロ、ていうのが内容。
FEAST studyへの批判に対する反論とか、サブグループ解析でも結果は変わらないとか、いろいろ面白い。
大人の敗血症性ショックを見たら、そりゃ補液しますけどね。
でも、それが患者さんにとって有益かどうかは分からない、というのはいつも心に留めておかないと。