Dr.内野のおすすめ文献紹介

集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。 しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

敗血症に対する漢方薬:エビデンスから革新的創薬への前進

Ji Y, Song H, Li L. Traditional Chinese medicine for sepsis: advancing from evidence to innovative drug discovery. Crit Care. 2025 May 15;29(1):193. PMID: 40375087.

これを見て思い出した。

この薬、この後、全然話を聞かない気がするのだけど、どうなったんだろう。Perplexityに聞いてもOpenEvidenceに聞いても、

「Xuebijingは中国における大規模RCTやメタアナリシスで敗血症患者の28日死亡率低下効果と安全性が示されており、特に中国国内では治療選択肢の一つとして高く評価されています。ただし、エビデンスは中国に限定されており、グローバルな標準治療としての位置づけには今後の国際的な検証が求められています。」

となっていて、新しい情報が得られない。PubMedで、

"Xuebijing" [ti] AND ("sepsis" OR "septic shock")

で調べても、中国からの文献ばかりで、それ以外の国の人がこの薬について評価をしたどころか何かを書いた証拠がない。ClinicalTrials.govにも、少なくとも順調に進んでいる新しい研究は登録されていない。

 

無視か?無視なのか?

中国ではstandard treatmentになっているかもしれないから、だとしたら中国でRCTはやり直されないのでは?

ちょっとさすがに、それは勿体無い気がするが。